ファイルの暗号化ソフトには、様々なものがありますが、今回は、ソフトを使わずにテキストファイルを暗号化する裏技を紹介します。
例えばパスワードをテキストファイルに記述して保存している場合、ファイルを開けばすぐにパスワードが見えてしまいます。
今回紹介する方法は、テキストファイルを画像にしてしまうという裏技です。
画像に変換されたテキストファイルは、見た目はもちろん画像ファイルで、普通に開けば画像として開かれます。
ソフトを使わずにテキストファイルを暗号化する方法
バッチファイル(コマンド)を利用しますので、記述を間違えないようにしてください。
暗号化するテキストファイルはそのままで、新しく暗号化されたファイルを作成しますので、削除されることはありません。
準備するファイル
いくつかのファイルの準備が必要になります。
- 画像(JPGファイル)
- 暗号化するテキストファイル
- バッチファイル
1.画像は何でもいいので、1つJPG形式のものを用意してください。
2.暗号化するテキストファイルの内容は、英数字のみ対応(英数字以外も記述して問題ありませんが、文字として読めなくなる)
3.バッチファイルの作成
Windowsキー+Rを押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
「notepad」と入力してメモ帳を開き、次のコードを記述します。
copy A.jpg/b + PASS.txt/a encryption.jpg
- 「A.jpg」は、用意したファイル名に変更してください。
- 「PASS.txt」は、用意したファイル名に変更してください。
- 「encryption.jpg」の名前は、拡張子が jpg なら好きな名前(英数字)で構いません。
メニューのファイル>名前を付けて保存>下にあるファイルの種類を「すべてのファイル(*.*)」に変更します。
ファイル名に「暗号化.bat」と入力して保存をクリックします。

すべて用意ができましたら、「暗号化.bat」をダブルクリックして実行します。
「encryption.jpg」が作成されます。
この「encryption.jpg」が暗号化されたテキストファイルになります。
「encryption.jpg」を開くと、普通に画像ファイルとして開きます。

暗号化されたパスワードを見る方法
暗号化されたパスワードを見るには、まずメモ帳を開きます。
開いたメモ帳に「encryption.jpg」をドラッグ&ドロップして(またはメニューのファイル>開くから)開きます。
すると、次のように文字化けしたような文字が表示されます。
メニューの書式を「右端で折り返す(W)」にチェックし、テキストを下にスクロールしてみてください。
一番下にPASS.txtの中身が見えます。
仕組み
copy
- 1 つまたは複数のファイルを別の場所にコピーします。
A.jpg/b + PASS.txt/a
- A.jpgをバイナリ ファイルとして扱います。
- PASS.txtをASCII テキスト ファイルとして扱います。
- A.jpgとPASS.txtを1つのファイルにまとめます。
encryption.jpg
2つのまとめたファイルを「encryption.jpg」として作成します。
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