今回は、Windows 11 のメモ帳を開くと前回未保存の内容が表示される場合の原因と対処法、およびメモ帳を開くと反応が停止して何もできない場合の対処法を紹介します。
Windows 11 のメモ帳は以前のメモ帳とは違い、多くのユーザーに嬉しいとても便利な機能が追加されています。
メモ帳を開くと前回未保存の内容が表示される場合の原因と対処法
原因
最近更新された新しいメモ帳(11.2307.27.0)には、未保存の内容を自動で保存しておく機能が追加されました。
ユーザーはテキストを未保存のまま✕ボタンで終了しても、そのままサインアウトや再起動をしても、次回起動時には前回未保存の内容が復元されます。
これはとても便利な機能であり、ユーザーが誤って閉じてしまっても慌てる必要がなくなりました。
しかし、一部のユーザーにとっては不要な機能であるようです。
※メモ帳のバージョンは「11.2307.27.0」ですが、一部の環境では同じバージョンでも機能が追加されていない場合があります。
対処法
前回未保存の内容が復元されないようにするには設定が必要になります。
1.メモ帳を開き、右上の設定ボタン(歯車のアイコン)をクリックします。
2.「メモ帳の起動時」をクリックします。
3.「前のセッションからコンテンツを開く」が選択されているので、「新しいウィンドウで開く」を選択します。
4.そのまま✕ボタンをクリックしてください。
5.すると、未保存の内容すべてに「変更内容を保存しますか?」という確認画面が表示されますので、保存したい場合は「保存」、保存しない場合は「保存しない」をクリックします。
これで未保存の内容は自動で保存されなくなり、次回からはメモ帳を開くと何も入力されていない新規の状態で開くようになります。
メモ帳を開くと反応が停止して何もできない場合
例えば、非常に大きなファイルをメモ帳で開いてしまい、反応が停止して何もできない場合があります。
その場合は、右上の×ボタンを何度かクリックしてみましょう。
すると、「Notepad.exe は応答していません」と表示されますので、「→ プログラムを終了します」をクリックしてください。
すると、「Windows の問題を Microsoft に報告しています。お待ちください…」と表示されますので、「キャンセル」をクリックします。
すると、メモ帳が閉じます。
しかし、このままでは再度メモ帳を開いても上記と同じことを繰り返してしまいますので、手動でメモ帳の前回未保存の内容を削除してみましょう。
メモ帳の前回未保存の内容の保存場所は、次の場所にあります。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Packages\Microsoft.WindowsNotepad_8wekyb3d8bbwe\LocalState\TabState
Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押すと簡単に開くことができます。
%userprofile%\AppData\Local\Packages\Microsoft.WindowsNotepad_8wekyb3d8bbwe\LocalState\TabState
ファイル名は、数字と英字が混ざった ID のような名前になっており、拡張子は「.bin」です。
メモ帳を閉じた状態でこれらのファイルを削除すると、前回未保存の内容はすべて削除されますので、次回メモ帳を開いた時には通常通り開くことができるようになります。
コメント(降順)
復元ポイントで復元しところ、全てのテキストファイルのデータが
「見つかりません」となり大変困っておりました。
色々調べて、このページにたどり着き本当に助かりました。
大事な設定やパスワードなどを記録していたので、本当にありがたかったです。
チュウ様、コメントありがとうございます。
お役に立ててよかったです。