今回は、Hyper-V の仮想マシンを Windows のエクスプローラーで移動したら起動できなくなった場合の解決法を紹介します。
エクスプローラーで移動とは、例えば、Dドライブに保存されている仮想マシンのフォルダーを通常のフォルダーのように右クリックから切り取りし、別のドライブに貼り付けするということです。
これをしてしまうと、Hyper-V マネージャーでインポートもできなくなってしまいます。
実際に切り取り、貼り付けをして確認しましたので、もしこの問題で悩んでいる方がいれば参考にしてみてください。
Hyper-V の仮想マシンをエクスプローラーで移動したら起動できなくなった場合の解決法
実際に切り取り、貼り付けをしたのは仮想マシンの「Win11 home」です。
※1.貼り付けの際に一部のファイルが使用中で移動できないものがありますが、移動できないファイルのみ移動ではなく「コピー」でコピーしておきます。

右側の「新規」をクリックし、「仮想マシン」をクリックします。

- 「開始する前に」
- 「名前と場所の指定」>名前のみ変更します。
- 「世代の指定」>Windows 11 なので、第2世代を選択します。
- 「メモリの割り当て」>ここで設定しても値が戻ってしまうので、そのままにします。
- 「ネットワーク構成」>接続するかしないかを選択します。
「仮想ハードディスクの接続」で「既存の仮想ハードディスクを使用する」にチェックし、「参照」ボタンをクリックします。

移動した仮想マシンのフォルダーにある「Virtual Hard Disks」フォルダーを開き、拡張子が「.vhdx」のファイルを選択し、「開く」をクリックします。

これで仮想ハードディスクの場所が変更されましたので、そのまま「完了」をクリックします。

新しい仮想マシンが作成されましたので、新しい仮想マシンの上で右クリック>設定をクリックします。

ここでメモリー、CPU、TPM などの設定をします。
Windows 11 なので、必須項目の「トラステッド プラットフォーム モジュールを有効にする」にチェックを入れています。

すべての設定が完了したら、OK をクリックします。
作成した新しい仮想マシンを開いてみましょう。

通常通り起動できるのを確認したら、移動前の仮想マシンを削除しましょう。


※1.移動できなかったファイルは古い仮想マシンを削除した時点で自動的に削除されるか、手動で削除できるようになります。
今回 Hyper-V の仮想マシンを Windows のエクスプローラーで移動したら起動できなくなった場合の解決法を紹介しましたが、なるべく正しい方法で移動するようにしましょう。
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