今回は、Microsoft Edge を閉じてもタスクマネージャーから消えない原因を紹介します。
タスクマネージャーを見て気付いた方もいると思いますが、デフォルトでは Microsoft Edge を閉じてもタスクマネージャーからプロセスは消えません。
スタートアップブースト
これは、Microsoft Edge の機能である「スタートアップブースト」が「オン」になっているためです。
Microsoft は、起動速度を向上させるために「スタートアップブースト」という機能を開発しました。
「スタートアップブースト」が「オン」である場合、ブラウザーはバックグラウンドで実行し続けるため、Microsoft Edge を素早く起動することが出来るようになります。
実際にタスクマネージャーで確認すると、Microsoft Edge を閉じた状態で 7つのプロセスが実行されていました。
メモリーはそれほど消費していませんね。
スタートアップブーストは必要か?
「スタートアップブースト」が必要かどうかは、ユーザーの環境によります。
普段からよく Microsoft Edge を使用している方は「オン」にしておくことをおすすめします。
一度「オフ」にして起動速度がどう変わるのかをお試しください。
最近のパソコンは性能が良いので、あまり効果を感じられないかもしれません。
※一部の拡張機能は、「スタートアップブースト」が「オン」である場合に競合が起こりますが、その場合は自動で「オフ」になるように設計されています。
スタートアップブーストをオフにする方法
1.Microsoft Edge を開き、右上の「・・・」をクリックします。
2.表示されたメニューの「設定」をクリックします。
3.左側にある「システムとパフォーマンス」をクリックすると、一番上に「スタートアップブースト」の項目が表示されますので「オン」・「オフ」を切り替えてください。
※筆者の環境では「スタートアップブースト」を「オン」にした方が速いと感じられました。
Copilot
「スタートアップブースト」を「オフ」にしても Edge が消えない場合があります。
その原因は、Windows 10 や Windows 11 に新しく追加された機能 Copilot です。
Microsoft Edge のプロセスをすべて終了してからタスクマネージャーで確認すると、Copilot を開くと同時に「msedge.exe」が起動されます。
このことから、Copilot は Microsoft Edge をベースにしたアプリと言えます。
タスクマネージャーをもう少し詳しく見ると、通常の Microsoft Edge (ブラウザー) はアプリとして起動されており、Copilot はバックグラウンドプロセスとして実行されています。
先日、ユーザー様からバッググラウンドで動かないようにする方法の問い合わせがありましたが、タスクマネージャーのプロセスタブから Microsoft Edge を終了するか、Copilot を無効にする以外の方法はありません。
※一度 Copilot を開くと、閉じた後でも Microsoft Edge のプロセスは約 200~300MB のメモリーを使用し続けます。
Copilot を無効にする方法は次のページをご覧ください。
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