2023/05/24 に更新プログラム「KB5026446(Windows 11 Moment 3)」と呼ばれる大型アップデートがプレビューリリースされました。
このアップデートはプレビューリリースですので、通常ユーザーがダウンロード、インストールを選択できるはずなのですが、筆者の環境では更新プログラムのチェックを行うと自動でダウンロード、インストールが開始してしまいました。
ハイライト
Microsoft
- 新しい! この更新プログラムにより、すべての Microsoft OneDrive サブスクリプションのストレージ容量がすべて提供されます。また、設定アプリのアカウントページに合計ストレージも表示されます。
- 新しい! このアップデートでは、Bluetooth® Low Energy (LE) オーディオが追加されます。この機能を使用するには、コンピュータが Bluetooth LE オーディオをサポートしている必要があります。このアップデートにより、コンピュータと Bluetooth LE Audio イヤフォンおよびヘッドフォンをペアリングするときのオーディオの忠実度およびバッテリ寿命が向上します。
- この更新では、ナレーターに影響する問題に対処します。「スペルミス」、「削除変更」、「コメント」などの単語のテキスト属性を正しく通知するようになりました。
- この更新プログラムは、IE モード サイトのタブ設定へのアクセスに影響する問題を解決します。
- このアップデートでは、多機能ラベル プリンターの問題が解決されます。一部のインストールに影響します。
- このアップデートでは、オーディオの再生に影響する問題が解決されています。特定のプロセッサを搭載したデバイスでは失敗します。
- このアップデートでは、タッチ キーボードに影響する問題が解決されます。フランス語/カナダ語の間違ったレイアウトが表示されます。
- このアップデートでは、タッチ キーボードに影響する問題が解決されます。現在の入力スコープに基づいて正しいレイアウトが表示されない場合があります。
- この更新プログラムは、中国語と日本語の入力方式エディター (IME) に影響する問題に対処します。絵文字パネル (Windows キー + ピリオド (.)) 内で検索すると、検索に失敗する人もいます。
Windows 11 22H2 Moment 3 の新機能
Windows 11 22H2 Moment 3 では、多くの新機能が追加されています。
2023 年 5 月 24 日 — Windows 構成更新プログラム(Microsoft)
ここでは新機能をいくつか紹介します。
タスクバーの右下システムトレイの時計に秒数を表示
システムトレイの時計に秒数を表示できるようになりました。
表示方法は、タスクバーの何もない所を右クリック>「タスクバーの設定」をクリックします。
「タスクバーの動作」をクリックします。

すると、一番下に「システムトレイの時計に秒数を表示する(電力消費が増加します)」という項目が表示されていますので、チェックを入れます。

これでシステムトレイの時計に秒数が表示されるようになります。

ただ、時計に秒数を表示すると電力の消費が増加しますので、バッテリー駆動しているノートパソコンでは注意が必要です。
プリント スクリーン (prt scr) キーを押すとデフォルトで Snipping Tool が開く
この更新により、デフォルトのプリント スクリーン (prt scr) キーの動作が変更されます。
プリント スクリーン キーを押すと、デフォルトで Snipping Tool が開くようになりました。
この設定は、「設定」>「アクセシビリティ」>「キーボード」からオフにできます。
※以前にこの設定を変更したことがある場合、Windows はその設定を保持します。

ライブ キャプション(リアルタイム字幕表示)
この更新プログラムは、次の言語のライブ キャプション(リアルタイム字幕表示)を追加します。
- 中国語 (簡体字および繁体字)
- フランス語 (フランス、カナダ)
- ドイツ語
- イタリア語
- 日本語版
- ポルトガル語 (ブラジルおよびポルトガル)
- スペイン語
- デンマーク語
- 英語 (アイルランド、その他の英語の方言)
- 韓国語
ライブ キャプションを有効にするには、Windowsキー + Ctrl + L を押します。
初めて使用する場合、必要な音声認識のサポートをダウンロードするように Windows から求められますので、「ダウンロード」ボタンをクリックします。

ダウンロード、準備が完了するとライブ キャプションが使用できるようになります。

日本語の Windows 11 では、デフォルトで日本語が選択されていますので、ライブ キャプションを開いたまま Youtube や動画ファイルを開いて動画を再生してみてください。
次のように、動画内で話している言葉をリアルタイムで認識し、字幕が表示されます。

使用したい言語は設定ボタンから選択でき、ダウンロードして追加することができます。

※音声認識のサポートは、優先する言語では使用できない場合や、他の言語でのサポートが必要な場合があります。
言語の追加
設定ボタン>「字幕言語」>「言語を追加する」をクリックします。
「言語と地域」が表示されますので、「言語の追加」をクリックします。

追加したい言語を選択し、「次へ」をクリックします。(ここでは英語(米国)を選択します)

「強化された音声認識」のみにチェックを入れ、「インストール」をクリックします。

「基本の入力」と「強化された音声認識」のダウンロードが開始しますので、しばらくお待ちください。

ダウンロードが完了したら、ライブ キャプションの設定ボタン>「字幕言語」に「英語(米国)」が追加されます。


不適切な表現をフィルター、キャプションスタイルの変更
設定ボタンから「不適切な表現をフィルター」や「キャプションスタイル」の変更が行えます。

「キャプションスタイル」をクリックすると、設定画面が表示され、ライブ キャプションのオン、オフの切り替えなどができます。

「字幕スタイル」では、「既定」「黒の上に白」「大きいテキスト」「青の上に黄色」の4つから字幕のスタイルを変更することができます。

「編集」ボタンをクリックすると、テキストの色、不透明度、サイズ、フォント、文字飾りを変更することができます。

背景やウィンドウの色、不透明度の変更もできます。


実際にライブ キャプションを試してみましたが、言葉(音声が小さい)がはっきりしていない場合など正確には変換できておらず、まだ完璧とは言えません。
今後の更新に期待ですね。
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