今回は、Windows 11 の 起動時に「SeculityHealthSystray: SecurityHeathSystray.exe – 正しくないイメージ」と表示された場合の原因と解決法を紹介します。
「SecurityHeathSystray.exe – 正しくないイメージ」エラーの原因と解決法
原因
「SecurityHeathSystray.exe – 正しくないイメージ」エラーの原因は、「SecurityHealthSSO.dll」というファイルが壊れているためです。
「SecurityHealthSSO.dll」ファイルは次の場所にあります。
C:\Windows\System32\SecurityHealth\Windows セキュリティサービスバージョン
現在の Windows セキュリティサービスバージョンの確認
1.Windowsキー + I(アイ) を押して「設定」を開きます。
2.左側の「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
3.「Windows セキュリティ」をクリックします。
4.「Windows セキュリティを開く」をクリックします。
5.Windows セキュリティが開いたら、左下の歯車のアイコンをクリックします。
6.「通知」にある「バージョン情報」をクリックします。
7.ここで「Windows セキュリティ サービス バージョン」を確認してください。
Windows セキュリティサービスバージョンが「1.0.2306.10002-0」の場合は次のようになります。
C:\Windows\System32\SecurityHealth\1.0.2306.10002-0
このフォルダーの中に「SecurityHealthSSO.dll」が存在します。
「SecurityHeathSystray.exe」とは
「SecurityHeathSystray.exe」とは、タスクトレイ(通知領域)に常駐している Windows セキュリティのアイコンです。

このアイコンのプロセス名が「SecurityHeathSystray.exe」です。
「SecurityHeathSystray.exe」を起動するには「SecurityHealthSSO.dll」が必要であり、ファイルが壊れていればエラーが出て起動することができません。
Windows セキュリティの機能自体には影響はありませんが、エラーが出ていると不安ですね。
解決法
解決するために行うことは、「SecurityHealthSSO.dll」の存在するフォルダーのアクセス権を取得し、正常な「SecurityHealthSSO.dll」に置き換え、アクセス権を元に戻します。
まず必ず初めにシステムファイルの修復を一度実行しておいてください。
Win10/Win11 システムファイルの修復「システムファイルチェッカー」
少し難しいですが、手順通りに行ってみましょう。
1.アクセス権の取得
※アクセス権を取得し、正常な「SecurityHealthSSO.dll」に置き換えた後には、必ずアクセス権を元に戻す操作を行ってください。
1.「C:\Windows\System32\SecurityHealth」 フォルダーを開き、上記で確認した Windows セキュリティサービスバージョンのフォルダーの上で右クリック>「プロパティ」をクリックします。
2.プロパティが開いたら、「セキュリティタブ」を開き、下にある「詳細設定」をクリックします。
3.セキュリティの詳細設定が開きますので、「所有者: SYSTEM」の右にある「変更」をクリックします。
4.「ユーザーまたはグループの選択」が表示されますので、「詳細設定」をクリックします。
5.「ユーザーまたはグループの選択(詳細設定)」が開きますので、「検索」をクリックします。
6.すると、下にたくさんの名前が表示されますので、現在サインインしているユーザーを選択して OK をクリックします。
7.「選択するオブジェクト名を選択してください」にユーザー名が表示されていることを確認したら、OK をクリックします。
8.すると、先ほどの「所有者: SYSTEM」が「所有者: ユーザー名」に変わっていることが確認できますので、下にある OK をクリックします。
9.次の画面に戻りますので、もう一度「詳細設定」をクリックします。
10.セキュリティの詳細設定が開きますので、「アクセス許可の変更」をクリックします。
11.すると、「追加」ボタンが現れますのでクリックします。
12.「アクセス許可エントリ」が開きますので、「プリンシパルの選択」をクリックします。
13.「ユーザーまたはグループの選択」が表示されますので、4~7 と同じ操作をしてください。
14.すると、「アクセス許可エントリ」に「基本のアクセス許可」が表示されますので、「フルコントロール」にチェックを入れ、OK をクリックします。
15.これでセキュリティの詳細設定の「アクセス許可エントリ」にユーザー名が追加されましたので、OK をクリックします。
16.Windows セキュリティの警告が表示されますので、「はい」をクリックします。
17.「セキュリティの適用エラー」がたくさん表示されますので、消えるまですべて「続行」をクリックしてください。
18.次の画面に戻りますので、OK をクリックします。

これでアクセスの取得は完了しました。
2.正常な「SecurityHealthSSO.dll」に置き換える。
1.「C:\Windows\System32」フォルダーにある「SecurityHealthSSO.dll」をコピーします。
2.先ほどアクセス権を取得したフォルダーを開き、貼り付けます。
C:\Windows\System32\SecurityHealth\Windows セキュリティサービスバージョン
3.「ファイルの置き換えまたはスキップ」が表示されますので、「ファイルを置き換える」をクリックします。
これでファイルの置き換えは完了しました。
アクセス権を元に戻す
1.「C:\Windows\System32\SecurityHealth」 フォルダーを開き、Windows セキュリティサービスバージョンのフォルダーの上で右クリック>「プロパティ」をクリックします。
2.プロパティが開いたら、「セキュリティタブ」を開き、下にある「詳細設定」をクリックします。
3.セキュリティの詳細設定が開きますので、「所有者: ユーザー名」の右側にある「変更」をクリックします。
4.「ユーザーまたはグループの選択」が表示されますので、「詳細設定」をクリックします。
5.「ユーザーまたはグループの選択(詳細設定)」が開きますので、「検索」をクリックします。
6.すると、下にたくさんの名前が表示されますので、「SYSTEM」を選択して OK をクリックします。
7.「選択するオブジェクト名を入力してください」に「SYSTEM」と表示されているのを確認したら OK をクリックします。
8.「アクセス許可エントリ」に表示されている、先ほど追加した現在サインインしているユーザーを選択し、「削除」をクリックします。
9.ユーザーが削除されたことを確認したら OK をクリックします。
10.Windows セキュリティの警告が表示されますので、「はい」をクリックします。
11.「セキュリティの適用エラー」がたくさん表示されますので、消えるまですべて「続行」をクリックしてください。
12.次の画面に戻りますので、OK をクリックします。

これでアクセス権は元に戻りました。
PC を再起動し、エラーが出ずに Windows セキュリティのアイコンがタスクトレイに表示されたことを確認してください。
今回の不具合「SecurityHealthSSO.dll」が壊れた原因は不明ですが、普段からウイルスに感染しないようにすることと、定期的にハードディスクのエラーチェックをすることをおすすめします。
Win10/Win11 定期的に HDD,SSD のエラーチェックをしよう
ESETインターネットセキュリティの機能と Microsoft Defender の注意事項
2023/09/12:
解決できない場合は次のページの「SecurityHealth」の修復法をお試しください。
Win11 「SecurityHealth」の修復|Windows セキュリティ
2023/01/22:
Windows 11 の初期化後に Windows セキュリティの画面が真っ白になったり、「このアプリの一部の領域へのアクセスはIT管理者によって制限されています。」と表示されて起動できない場合は次のページをご覧ください。
コメント