今回は、Windows 11 で 更新プログラムをインストールする際に「0x800f0991」または「0x80248007」エラーが出る場合の原因と解決法を紹介します。
Windows Update のトラブルシューティング、システムファイルチェッカー、Windows イメージの修復(DISM コマンド)などを実行しても解決できなかった場合にお試しください。
0x800f0991 および 0x80248007 の原因と解決法
原因
0x80248007(WU_E_DS_NODATA)は、データ ストアのエラーであり、要求された情報がデータ ストアにありません。という意味になります。
0x800f0991 は、具体的な説明はありませんが、これに近いエラー番号に 0x800F0922 や 0x800F0923 があります。
これらに共通する原因として、ダウンロードしたデータが正しくないということが 1つ、Windows Update サーバーに接続できないことが 1つあります。
他には、Cドライブの空き領域が足りない、レジストリに不要なデータが存在するなどがあります。
解決法
1.Cドライブの空き領域を確保する
次のページを参考に、Cドライブの空き領域が十分であるかを確認し、不要なファイルを削除してから Windows Update の画面を表示し、更新のチェック(再試行)をしてみましょう。
Windows 11 Cドライブの空き領域はどれくらいが最適?
2.VPN接続を無効にする
VPNでインターネットに接続している場合、これが原因で Windows Update サーバーに接続できない場合があります。
一時的に VPN接続を無効にしてから Windows Update の画面を表示し、更新のチェック(再試行)をしてみましょう。
3.ローカルグループポリシーエディターの設定を変更してみる
Windows 11 Home の方は、デフォルトではローカルグループポリシーエディターが使用できませんので、次のページを参考にローカルグループポリシーエディターを有効にしてください。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力して Enter を押します。
2.ローカルグループポリシーエディターが開きますので、ローカル コンピューター ポリシー>コンピューターの構成>管理用テンプレート>「すべての設定」を開きます。
3.右側の欄にある「オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する」をダブルクリックで開きます。
4.この機能はデフォルトで「無効」になっていますので、「有効」を選択し、左下の「Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update から修復コンテンツとオプションの機能を直接ダウンロードする」にチェックを入れ、OK をクリックします。
5.「オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する」が有効になったのを確認したらローカルグループポリシーエディターを閉じてください。
これで設定は完了しましたので、Windows Update の画面を表示し、更新のチェック(再試行)をしてみましょう。
※ローカルグループポリシーエディターで設定した「オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する」は、更新が完了し PC を再起動すると「無効」に戻ります。
4.レジストリ値の削除
レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。
2.レジストリエディタが開きますので、次のキーを開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
3.「WindowsUpdate」キーを選択した状態で、右側の欄にある「WUStatusServer」と「WUServer」を削除します。
4.レジストリエディタを閉じて Windows Update の画面を表示し、更新のチェック(再試行)をしてみましょう。
コメント(降順)