Windows 10 または Windows 11 を使用していて、シャットダウンをしても CPUファンが回ったままで電源が切れないという状態になったことはありませんか?
このような状態になると、パソコンの電源ボタンで電源を落とす(強制終了)しか方法はありません。
しかし、何度も強制終了していると、そのうち Windows のシステムが壊れてしまうことがあります。
今回は、シャットダウンをしても CPUファンが回ったままで電源が切れない場合の解決法をいくつか紹介します。
シャットダウンしてもCPUファンが回ったままで電源が切れない場合の解決法
BIOS
BIOS の設定を変更している場合、デフォルトに戻してみましょう。
BIOS の設定を間違えるとシステムが正常に動作しなくなりますので、十分に注意してください。
設定方法は、各パソコンで違いますので、各メーカーでリセット方法を確認してください。
マザーボードの COMS 電池(ボタン電池)が取り外せるタイプの場合、取り外してリセットすることもできます。
一般的に BIOSが原因の場合が多いので、設定は慎重にし、分からないものは触らないようにしましょう。
電源オプション
電源オプションを開き、電源プランを変更します。
電源プランは通常「バランス(推奨)」に設定されています。
この電源プランを「高パフォーマンス」に変更するだけで解決する場合があります。
「高パフォーマンス」は通常「追加のプランの表示」の中に表示されています。
ローカルグループポリシーエディター
何らかの原因でシステムの設定情報が変更されてしまった場合、正常にシャットダウンできなくなります。
ウイルスに感染してしまうとシステムの設定が変更されてしまうことがあります。
製造元の不明なソフトなどを使用する場合は十分に注意し、事前にシステムの復元などでのバックアップをしておきましょう。
Windowsキー + Rを押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力してEnterを押し、ローカルグループポリシーエディターを開きます。
コンピューターの構成>管理用テンプレート>システムをクリック。
右側の欄を下にスクロールし、「Windows システムのシャットダウンのときに電源を切らない」をダブルクリックして開きます。
このポリシー設定を使用すると、Windows のシャットダウンが完了したときに自動的に電源をオフにするかどうかを構成できます。 [スタート] メニューまたは [タスク マネージャー] を使用してシャットダウンを手動で行うことを選択した場合、この設定は Windows のシャットダウンの動作に影響しません。 UPS ソフトウェアなどのアプリケーションは Windows のシャットダウンの動作に依存している場合があります。
この設定は、ソフトウェア プログラムで Windows プログラミング インターフェイスの ExitWindowsEx() または InitiateSystemShutdown() が呼び出されて Windows がシャットダウンされる場合にのみ適用されます。
このポリシー設定を有効にした場合は、コンピューター システムは安全にシャットダウンされ、電源がオンの状態を維持しながら電源供給を安全に切断できるようになります。
このポリシー設定を無効にした場合、または構成しない場合は、コンピューター システムは安全にシャットダウンされ、完全に電源がオフの状態になります。
MicroSoft
※「このポリシー設定を無効にした場合、または構成しない場合は、コンピューター システムは安全にシャットダウンされ、完全に電源がオフの状態になります。」と説明にありますが、一部の環境では無効にすることで解決した例があります。
無効にチェックを入れ、OKをクリックします。
ローカルグループポリシーエディターを終了します。
高速スタートアップや電源オプションの詳細設定
高速スタートアップが原因で CPUファンが回ったまま電源が切れない場合がありますので、次のページを参考に高速スタートアップを無効にしてみてください。
高速スタートアップの無効化で解決できない場合は、こちらをお試しください。
Win10/Win11 解決!スリープが勝手に解除されてしまう
グラフィックドライバー
最新のグラフィックドライバーが原因で様々な不具合が出る可能性があります。
例えば NVIDIA の最近のグラフィックドライバーでは不具合が多発しており、完全には解決されていません。
NVIDIA 551.23 致命的な不具合 FPS の低下や黒い画面にカーソルのみ
心当たりのある方は、過去のバージョンのインストールをお試しください。
NVIDIA 過去のグラフィックドライバーをダウンロードする方法
NVIDIA 545.84 WHQL の不具合と推奨するバージョン
チップセットドライバー
古いチップセットドライバーが原因で様々な不具合が出る可能性がありますので、チップセットドライバーの更新をしてみましょう。
どのチップセットドライバーをインストールしていいのかわからない場合は、お使いの PC の型番がわかればお探しします。
周辺機器
現在接続している 周辺機器が原因で正常に電源が切れない場合があります。
特に外付けの HDD や SSD などが原因である場合が多いので、外した状態でシャットダウンをして確認してみてください。
その他の USB 機器や KVMスイッチなども原因となる可能性がありますので、1つ1つ試してみることをおすすめします。
コメント(降順)
結果として、電源の主電源を一旦切り、入れなおすことで正常にシャットダウンすることができた。
1.PCの構成:windows11 BTO Core-i5 8500 GTX-1660Tiの構成。
2.症状:シャットダウンし、画面信号は切れるが、PCの電源LEDが点灯したままになる。リセットボタンも効かず、電源を切るために毎回電源ボタンを長押しする必要がある。
3.いつから発症したか:Nvidiaのグラフィックボードドライバを最新版に更新してから症状が出るようになった。
5.対策:
①BIOSを工場出荷状態に戻し、更新をした。
②電源プランを「高パフォーマンス」に変更した。
③「Windows システムのシャットダウンのときに電源を切らない」を無効化した。
6.ウィンドウズアップデートは行っている。
7.Nortonを使用している。
youtube等で情報収集し、電源の故障の可能性も考えた。
筐体を開けようと思い、主電源スイッチを切り、内部の掃除をして再度電源を入れたら何事もなかったようにシャットダウンできるようになった。主電源スイッチのないPCやノートPCは、プラグを抜く、バッテリーを取り外すなどで対応できるかと思う。
匿名様、コメントありがとうございます。
情報をご提供いただきありがとうございます。
最近では NVIDIA 537.13WHQL 以降のバージョンで様々な不具合が出ており、それらが要因となっている可能性が大きいですね。
NVIDIA 537.13WHQL バグを修正&不具合情報
https://windows-waza.com/nvidia-537-13whql-bug-fixes-bug-information/