今回は、Windows 10 または Windows 11 で Windows ストアアプリが起動できない場合の対処法を紹介します。
今回対象となる症状は、アプリの修復、リセット、再インストールを行っても解決できない場合です。
例えば何らかの原因で WindowsApps フォルダー内にあるアプリのファイルの一部が削除されてしまった場合、アプリがアンインストールできなくなったり、起動できなくなる場合があります。
そして再度インストールをするために、コマンドでアプリを削除してから Microsoft Store で入手をしても起動できないことがあります。
Win10/Win11 コマンドで Windows ストアアプリの削除、インストール
Windows ストアアプリが起動できない場合の対処法
ここでは「フォト」アプリを例に紹介します。
まず Windows ストアアプリのリストを表示する方法 を参考に、アプリのパッケージのフルネームを取得してください。
アプリの名称「Microsoft.Windows.Photos」の右側にあるのがアプリのパッケージのフルネームです。

Microsoft.Windows.Photos_2023.11010.17009.0_x64__8wekyb3d8bbwe
エクスプローラーを開き、アドレスバーに次のコードを入力して Enter を押します。
C:\Program Files\WindowsApps\パッケージのフルネーム
※環境によりパッケージのフルネームは違います。
筆者の環境では次のようになります。
C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.Windows.Photos_2023.11010.17009.0_x64__8wekyb3d8bbwe

フォルダーが開いたらアクセス権を取得します。
フォルダーのアクセス権を取得
エクスプローラーの上の「・・・」をクリックし、「プロパティ」をクリックします。
※ここでは Windows 11 での操作方法を紹介しますが、エクスプローラーの仕様の違い以外操作方法は変わりません。

フォルダーのプロパティが開きますので、セキュリティタブを開き、下にある「詳細設定」をクリックします。

所有者の右側にある「変更(C)」をクリックします。

「詳細設定」をクリックします。

「検索」をクリックします。

現在サインインしているユーザー名を選択し、OK をクリックします。

OK をクリックします。

「サブコンテナーとオブジェクトの所有権を置き換える」にチェックを入れ、OK をクリックします。

もう一度「詳細設定」をクリックします。

「アクセス権の変更」をクリックします。

「追加」ボタンが表示されますのでクリックします。

「プリンシパルの選択」をクリックします。

「詳細設定」をクリックします。

「検索」をクリックします。

先ほどと同じように、現在サインインしているユーザー名を選択し、OK をクリックします。

OK をクリックします。

「フルコントロール」にチェックを入れ、OK をクリックします。

現在サインインしているユーザーが追加されましたので、OK をクリックします。

OK をクリックします。

フォルダー内のすべてのファイルを削除します。

「アクセスの拒否」が表示され、一部削除できないファイルやフォルダーがある場合、「すべての項目にこれを実行する」にチェックを入れて「スキップ」をクリックします。

アプリをアンインストールする
Windows PowerShell を管理者として開き、次のコードを入力して Enter を押します。
※フォトアプリを削除するコマンドです。
Get-AppxPackage Microsoft.Windows.Photos | Remove-AppxPackage
削除が完了したら Microsoft Store からフォトアプリを入手します。
Microsoft Store からフォトアプリを入手
スタートボタンをクリックし、スタートメニューから Microsoft Store を開きます。

検索ボックスに「フォト」と入力して検索し、「Microsoft フォト」をクリックします。

「入手」をクリックします。

フォトアプリのダウンロードが開始され、先ほど削除したファイルが足りなかったファイルを含め、すべてが揃います。

ダウンロードが完了すると、フォトは開けるようになっています。

コメント