Windows 10 と Windows 11 には、有害な可能性のある変更からシステムを保護するために、「ユーザーアカウント制御(UAC)」という機能が備わっています。
ユーザーアカウント制御(UAC)は無効にするべきか?
結論から言うと、無効にするべきではありません。
どんな方でも、確認をせずに製作元が不明なアプリケーションを実行してしまう可能性があります。
WEB上のアプリケーション(ソフトウェア)には、ウイルスが含まれていたり、勝手にシステムに変更を加えるなど、不審な動作をするものがあります。
そんなときに「ちょっと待って!それ本当に大丈夫?」と、考える時間を与えてくれるのが「ユーザーアカウント制御」です。
ユーザーアカウント制御(UAC)の変更方法
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
control
2.コントロールパネルが開きますので、「ユーザーアカウント」をクリックします。
3.一番下の「ユーザーアカウント制御設定の変更」をクリックします。
4.「ユーザーアカウント制御の設定」が開きますので、左側の「常に通知する~通知しない」の間で、通知を受けるタイミングを選択します。
通知タイミングは3段階ある
1.次の場合は常に通知する
- 管理者権限が必要なアプリケーションを実行するとき
- アプリがソフトウェアをインストールしようとする場合、またはコンピューターに変更を加えようとする場合
- ユーザーが Windows 設定を変更する場合
PC の初心者におすすめの設定で、アプリケーションをよく利用する場合や Webサイトにアクセスする場合には設定しておきましょう。
インストールしたアプリケーションがシステムに変更を加えようとしたり、ご自身でシステムの設定を変更するときにも通知されます。
2.アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合にのみ通知する(既定)
- 管理者権限が必要なアプリケーションを実行するとき
- ユーザーが Windows 設定を変更する場合は通知しない
デスクトップが暗転されますので、ユーザーアカウント制御の画面が出ているときには他の操作は行えません。
3.アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合にのみ通知する(デスクトップを暗転しない)
- 管理者権限が必要なアプリケーションを実行するとき
- ユーザーが Windows 設定を変更する場合は通知しない
デスクトップを暗転しないので、ユーザーアカウント制御が表示されているときでも他の操作ができます。(筆者はこの設定にしています)
通知しない
「通知しない」に設定する場合、以下の場合でも通知されません。
- 管理者権限が必要なアプリケーションを実行するとき
- アプリがソフトウェアをインストールしようとする場合、またはコンピューターに変更を加えようとする場合
- ユーザーが Windows の設定を変更するとき
もしも PC に危害を加えるアプリケーションを実行した場合、気付かないうちにシステムの設定が変更されたり、重要なファイルが置き換えられてしまう可能性があります。
この設定はおすすめしません。
PC に詳しくない方は、「次の場合は常に通知する」をおすすめします。
多少詳しい方でも、既定の設定または「アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合にのみ通知する(デスクトップを暗転しない)」をおすすめします。
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