【不具合】Windows 11のロック画面で「パスワード」アイコンが消える問題と回避策

Microsoft は、Windows 11 バージョン 24H2 および 25H2 において、ロック画面のサインインオプションに不具合があることを「既知の問題」として公開しました。

2025年8月のプレビュー更新プログラム（KB5064081）以降を適用した環境で、サインイン画面の「パスワード」アイコンが表示されなくなる（見えなくなる） 現象が確認されています。

発生している症状

PC を起動（またはロック）し、サインイン画面で「サインイン オプション」をクリックした際、本来表示されるはずの「パスワード」のアイコンが消えてしまい、見当たらなくなることがあります。

• 対象OS: Windows 11 バージョン 24H2 / 25H2
• 発生条件: 2025年8月のプレビュー更新（KB5064081）以降をインストールしていること。

「設定」＞「アカウント」＞「サインイン オプション」で「セキュリティ向上のため、このデバイスでは Microsoft アカウント用に Windows Hello サインインのみを許可する (推奨)」をオフにしていても表示されない場合があるので、Microsoft アカウントのパスワードでログインしたいユーザーは「機能がなくなったのか？」と困惑してしまいますね。

回避策（見えないボタンを押す）

この不具合の厄介な点は、「アイコンの画像が表示されていないだけ」で、ボタンの機能自体はそこに存在しているということです。

Microsoft によると、以下の手順でパスワード入力画面を呼び出すことができます。

1. サインインオプションの列で、本来「パスワード」アイコンがあるはずの場所（空白部分）にマウスカーソルを合わせます。
2. すると、見えないボタンが反応し、ツールチップ（「Microsoft アカウントのパスワード」という文字）が表示される場合があります。
3. その「空白の場所」をクリックします。
4. 正常にパスワード入力ボックスが表示されます。
5. あとは通常通りパスワードを入力してサインインしてください。

つまり、「見えないボタンを手探りで探して押せば使える」というのが、現状の唯一の回避策となります。

今後の対応

Microsoft は現在この問題を認識しており、解決に向けて取り組んでいるとのことです。 修正プログラムがリリースされ次第、Windows Update を通じて配信される予定ですが、具体的な時期はまだ発表されていません。

それまでは、もしアイコンが消えていても慌てず、「いつもの場所に透明なボタンがある」と思ってクリックしてみてください。