
今回は、Windows 10 の更新プログラム KB5031356 または KB5030300 がインストールできない場合の解決法を紹介します。
先日紹介した KB5030300 がインストールできない(0x8007000d)場合の対処法でも解決できない場合、ここで紹介する筆者の環境でもインストールに成功した方法をお試しください。
Win10 KB5030300 がインストールできない 0x8007000d
また、KB5031356 の更新にはかなり時間がかかる場合もあり、74% からなかなか進まないことがあります。
その際はタスクマネージャーで「Windows Modules Installer Worker」というプロセスのディスクの使用率を確認してください。

「Windows Modules Installer Worker」のディスクの使用率が動いていれば更新は進んでいますので、途中で終了したりせずに終わるまで待ちましょう。
今回の方法を実行すれば更新にかかる時間も多少は速くなるかもしれません。
KB5031356 または KB5030300 がインストールできない場合の解決法
KB5031356 または KB5030300 がインストールできない問題を解決するには、ローカルグループポリシーエディターを使用します。
Windows 10 Home の方は、デフォルトではローカルグループポリシーエディターが使用できませんので、次のページを参考にローカルグループポリシーエディターを有効にしてください。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力して Enter を押します。
2.ローカルグループポリシーエディターが開きますので、ローカル コンピューター ポリシー>コンピューターの構成>管理用テンプレート>「すべての設定」を開きます。

3.右側の欄にある「オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する」をダブルクリックで開きます。

4.この機能はデフォルトで「無効」になっていますので、「有効」を選択し、左下の「Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update から修復コンテンツとオプションの機能を直接ダウンロードする」にチェックを入れ、OK をクリックします。

5.「オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する」が有効になったのを確認したらローカルグループポリシーエディターを閉じてください。

これで設定は完了しましたので、Windows Update の画面を表示し、更新のチェック(再試行)をしてみましょう。
※ローカルグループポリシーエディターの設定は、更新が完了し PC を再起動すると「無効」に戻ります。
今回の KB5031356 または KB5030300 がインストールできない不具合(エラー 0x8007000d)の原因は Windows Server Update Services (WSUS) です。
「ERROR_INVALID_DATA (0x8007000d)」(無効なデータがダウンロードされたか、破損が発生したことを示します。
Windows Server Update Services (WSUS) からダウンロードしたデータは破損していたようです。
Windows Update から修復コンテンツとオプションの機能を直接ダウンロードすることで正常なデータがダウンロードされ、更新が成功します。
2023/10/14:
Microsoft はこの問題を認め、数日中には改善されるということですが、Microsoft は次の対処法で解決を早くすることができると言っています。
コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
Dism /online /cleanup-image /RestoreHealth
ただ、この方法は実際に筆者の環境では解決できず、ローカルグループポリシーエディターでの設定で解決しています。
解決されない場合は上記の「KB5031356 または KB5030300 がインストールできない場合の解決法」をお試しください。
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