パソコンを長い間使っていると、デスクトップにたくさんのファイルが溜まってしまう方がいます。
削除はしたくないし、フォルダーの中に入れるのも嫌だという方は、一番簡単な「隠しファイル」にしてみるのはいかがでしょうか?
隠しファイルに設定すれば、ファイルを削除せずに非表示にすることが出来ます。
今回は、ファイルを隠しファイルにする方法、隠しファイルを表示する方法、ダブルクリックするだけで簡単に隠しファイルの表示、非表示ができる VBScript を紹介します。
特定のファイルを表示させないようにする(隠しファイルにする)方法
デスクトップのファイルを隠したい場合、デスクトップにある隠したいファイルを右クリック>プロパティをクリックします。
ファイルのプロパティが表示されましたら、下の方に「読み取り専用」と「隠しファイル」の横にチェックボックスがありますので、「隠しファイル」の横のチェックボックスにチェックを入れ、OKボタンをクリックします。
するとファイルが消えて見えなくなります。
隠されているだけなので、削除はされていません。
隠されたファイルを表示するには
隠されたファイルを表示するには、エクスプローラーの上にあるメニューの「表示」というタブを開き、「隠しファイル」の横にあるチェックボックスにチェックを入れると表示されるようになります。
隠しファイルを表示すると、次の画像のように、通常のアイコンより少し薄くなって表示されます。
隠しファイルの表示、非表示をする VBScript を作成
隠しファイルの表示、非表示をするスクリプトを作成しておくと、ダブルクリックするだけで表示や非表示ができるので便利ですよ。
VBScript で隠しファイルを表示させるには、レジストリ値の編集が必要になります。
レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
レジストリ値を編集しただけではすぐに表示されませんので、最新の情報に更新するために、F5 キーを押さなければなりません。
編集するレジストリ値は次のキーにある「Hidden」という DWORD(32ビット)値です。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
※通常は上記のキーで問題ありませんが、一部の環境では、次のキーにある「Hidden」という DWORD(32ビット)値を変更しないと反映されない場合があります。
「*」の部分は数字が表示されており、各ユーザーによって違います。(こちらの方が確実です)
HKEY_USERS\S-1-5-21-**********-**********-*********-****\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
隠しファイルを表示するには「Hidden」を 「1」にします。
隠しファイルを非表示にするには「Hidden」を 「2」にします。
このレジストリの編集と最新の情報に更新する作業を VBScript で簡単に実行できます。
隠しファイルを表示する VBS コード
まず拡張子の表示方法を参考に、ファイルの拡張子を表示しておきましょう。
次にデスクトップの何もない所で右クリック>新規作成>テキストドキュメントをクリックします。
作成された「新しいテキスト ドキュメント.txt」を開き、次のコードをコピーして貼り付けます。
Dim WSHShell
Set WSHShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
WSHShell.RegWrite "HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Hidden", "1", "REG_DWORD"
WSHShell.SendKeys "{F5}"
左上のメニューのファイル>「名前を付けて保存」をクリックします。
ファイル名に「隠しファイル表示.vbs」と入力して「保存」をクリックします。
「隠しファイル表示.vbs」をダブルクリックして隠しファイルが表示されたかを確認してみましょう。
※vbs ファイルがあるフォルダー以外の隠しファイルは F5キーを押さないと(最新の情報に更新しないと)表示されない場合があります。
上記の手順を参考に、次のスクリプトも作成してみてください。
隠しファイルを非表示にする VBScript
Dim WSHShell
Set WSHShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
WSHShell.RegWrite "HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Hidden", "2", "REG_DWORD"
WSHShell.SendKeys "{F5}"
実行するたびに隠しファイルを表示または非表示にする VBScript
Dim WSHShell
Set WSHShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
Hidden = WSHShell.RegRead("HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Hidden")
If Hidden = 1 Then
WSHShell.RegWrite "HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Hidden", "2", "REG_DWORD"
Else
WSHShell.RegWrite "HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Hidden", "1", "REG_DWORD"
End If
WSHShell.SendKeys "{F5}"
このコードは、まず「Hidden」の値を読み取り、もしも「Hidden」が「1」なら「2」に書き換え、「1」でなければ「1」に書き換えを行って、最新の情報に更新します。
こちらのコードは、実行するたびに隠しファイルを表示または非表示にしますので、スクリプトファイルを2つ作らなくて済みます。
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