今回は、PC の動作が遅い場合に確認しておきたい 5つの項目を紹介します。
Windows 10 または Windows 11 を使用していて、急に動作が遅くなってしまったことはありませんか?
PC が遅くなる原因は様々で、使用環境やスペックにもよります。
PC の動作が遅い場合に確認しておきたい 5つの項目
1.メモリー使用率の高いアプリケーション
普段使用しているソフトウェア(常駐のもの)、ブラウザーなど、知らないうちにメモリーをたくさん使用していることがよくありますので、定期的に確認するクセを付けておくと何がどれだけメモリーを消費しているかがすぐに分かるようになります。
Windowsキーを右クリック>タスクマネージャーをクリックします。
まずパフォーマンスタブを開き、左側のメモリをクリックします。
右上を見ると、現在 PC に搭載されているメモリー容量がわかります。(16.0 GB DDR3)
ここでメモリー容量と下の方にある「利用可能」の部分を覚えておきましょう。(6.5 GB)
次にプロセスタブを開きます。
先ほど確認した PC のメモリー容量「16GB」、利用可能なメモリーが「6.5GB」を見て、利用可能なメモリーが少ない場合、例えばブラウザーがメモリーをたくさん使用しているなら、ブラウザーを一度終了してみましょう。
特にブラウザーは使用開始時はメモリー使用量が少ないのですが、使用時間が長くなるとメモリーをたくさん使ってしまうことがあります。
お使いの PC のメモリーの搭載量が少ない場合、メモリー使用量が多くなると急激に PC の動作が遅くなる場合があります。
また、再起動せずに PC を使い続けている場合、一度再起動をすると解決する場合があります。
注意事項
タスクマネージャーで直接プログラムを終了しないこと。
特別な理由がない場合以外はタスクマネージャーで直接プログラムを終了しないことをおすすめします。(強制終了となってしまうため)
プログラムを強制終了するということは、正しい終了方法ではありません。
場合によっては終了したプログラムが壊れてしまうことがあります。
2.不要なスタートアップ項目を無効化
タスクマネージャーのスタートアップタブを開きます。
「状態」が有効になっているものが、Windowsのスタートアップ時に起動されるプログラムです。
必要のないものは項目を右クリックし、無効化をクリックします。
注意事項
わからないものは、基本的に触らないこと。
必要なものを無効にしてしまうと、後で不具合の元になりますので注意してください。
3.Connected User Experiences and Telemetry サービスの無効化
Windows にはたくさんのサービスがあり、ユーザーにとっては不要なサービスもあります。
一般の方でも、個々に使用目的が違い、使用する機能も違います。
今回は、その中で PC が遅くなる原因になり、またはインターネットが接続できない(制限付きアクセス)等の不具合が出るサービスで無効にしても良いものを1つ紹介します。
Connected User Experiences and Telemetry サービスとは
Connected User Experiences and Telemetry サービスを使用すると、アプリケーション内エクスペリエンスと接続ユーザーのエクスペリエンスをサポートする機能が有効になります。また、[フィードバックと診断] で診断と使用状況に関するプライバシー オプション設定が有効になっている場合、このサービスは、イベント ドリブン方式による診断情報および使用状況情報の収集と送信も管理します (これらの情報は、Windows プラットフォームのエクスペリエンスと品質を向上するために使用されます)。
Microsoft
MicroSoftは、ユーザーがより良くWindows を使用できるため、ユーザー情報を収集し、常に改善を行っています。
デフォルトでは、自動的にそういった情報を MicroSoft に送信するようになっています。
このサービスは、より良い Windows を使用するために通常はそのままの設定が望ましいのですが、環境によって遅くなったり、Wi-Fi 接続している環境で制限付きアクセスと表示され、インターネットが接続できなくなることが稀にあります。
Connected User Experiences and Telemetry サービスを無効化する方法
タスクマネージャーのサービスタブを開き、下にある「サービス管理ツールを開く」をクリックします。
「Connected User Experiences and Telemetry」をダブルクリックして開きます。
サービスの状態:で停止ボタンをクリックしてサービスを停止します。
スタートアップの種類(E):で無効を選択して OK ボタンをクリックし、サービスを閉じます。
4.ウイルスチェック
お使いのセキュリティソフトで定期的に検査を行いましょう。
ウイルスには様々な種類があり、PC がウイルスに感染してしまうとシステムファイルが書き換えられてしまうことがあります。
こういった書き換えられたプログラムがバックグラウンドで動作し、CPU を多く使用していることがあります。
CPU の使用量が多いとシステム全体のスピードに影響が出ます。
5.不要な視覚効果を無効化
PC のスペックが低い場合、デフォルト有効になっている視覚効果を無効にすることで改善される場合があります。(メモリーの使用量を抑える)
Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
「sysdm.cpl」と入力して Enter を押すとシステムのプロパティが開きますので、詳細設定タブを開きます。
パフォーマンスにある「設定」ボタンをクリックします。
パフォーマンスオプションが開きますので、視覚効果タブを開きます。
通常は「コンピューターに応じて最適なものを自動的に選択する」でよいのですが、メモリーの搭載量が少なく、PC の動作が遅い場合は、「パフォーマンスを優先する」を選択します。
そのまま OK を押すと文字が見にくくなる場合がありますので、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」にチェックをしておきます。
タスクマネージャーを終了して一度再起動し、効果を確認してみてください。
上記の 5つの方法で解決できない場合、システムファイルの修復をお試しください。
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